教育連携センター

CeFILは政府、経団連、大学、企業と連携し、日本の成長戦略を推進するために求められる人材育成支援活動に取り組んでいます。


実践的PBLの普及促進

大学におけるPBL(Project/Ploblem Based Learning:チーム活動による実践的な課題解決学習)の導入・普及促進を支援しています。

CeFILインターンシップの運営

学生生活において学ぶべき課題への"気付き"を促すための長期インターンシップを支援しています。(ICT人材のインターンシップ・マッチングサービスは一旦終了しております)

重点支援拠点校のモデルカリキュラム

九州大学、筑波大学の実践的教育カリキュラムに協力しています。

今後のインターンシップ制度について

CeFILのインターンシップは、2007年の日本経済団体連合会 高度情報通信人材育成部会によるインターンシップを引き継ぎ、2016年まで継続的に実施してまいりました。

インターンシップの実施から10年が経過し、各企業が独自に募集するインターンシップが十分普及してまいりました。そのためCeFILが大学と受入企業のマッチングを行う現在の形式のインターンシップは2016年度をもって廃止することと致しました。

CeFILでは、今後はデジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)との連携により、学生が実践的に学べる機会を提供する予定です。

2016年までのインターンシップ実績

インターンシップの概要と特徴

対象学生 CeFILの重点協力拠点(筑波大学・九州大学の対象コース、連携/提携大学)の修士1年
実施時期 学期中の負荷と地理的制約のため、夏季休暇(最大2ヶ月)を利用
企業受入時の考え方 従来の採用宣伝的な職業体験ではなく、ソフト開発や検証といった実業務の一部にチームの一員として従事させる。

例.実業務に関連する開発プロセスの一部や検証・評価作業など、技術な要素を含む業務

受入プロセス、環境 CeFILで募集/選考(テーママッチング)を実施
滞在費・交通費などを企業側が負担
学生、教員と企業との交流機会 多くの学生の首都圏滞在の機会を利用し、合同フォーラムを開催
大学・常勤企業教員がインターンシップ先企業を訪問

エントリ基準(CeFIL基準)

CeFIL基準のねらい

2013年度から、CeFILインターンシップをよりトップICT人材育成にふさわしいものとするためにインターンシップへの参加基準を提示することにしました。

・大学や学生に対して、トップICT人材としてのエントリレベルを明示
・企業に対して、基準を満たしていることを前提とした高いレベルのインターンシップテーマ提供を要請

基準項目と基準値

【企業の現場で実業務相当に従事できる基礎力の確認】

(1) IPA基本情報技術者試験:午前試験60点以上、午後試験70点以上

 ※ITパスポート試験 700点以上も可とする(基本情報試験の回数が少ないため)

(2) 単位取得科目:ソフトウェア開発工学、Javaプログラミング、Cプログラミング

(3) プログラミング経験:500-1000ステップ程度

【素養としての語学力(英語力)の確認】

(4) TOEIC(TOEFLからの換算可):600点以上

(5) (留学生の場合)日本語能力検定N1レベル

CeFIL基準に基づくインターンシップ運営

・基準を満たす学生にインターンシップテーマを優先割当て

 先行エントリ期間を設けて優先的に応募先を確定

募集テーマ応募条件でCeFIL基準クリアを条件とするか否かを明示

参加学生のCeFIL基準クリア状況

参加学生数 CeFIL基準
をクリア
各基準項目のクリア状況
情報技術者
試験
TOEIC 単位取得
科目
プログラミング
経験
日本語能力
2016年度 52名 9名
(17%)
15名
(29%)
22名
(42%)
41名
(79%)
37名
(71%)
5名
(56%)
留学生9名
2015年度 55名 5名
(9%)
18名
(33%)
24名
(44%)
39名
(71%)
49名
(89%)
4名
(57%)
留学生7名
2014年度 50名 4名
(8%)
15名
(30%)
18名
(36%)
38名
(76%)
46名
(92%)
6名
(55%)
留学生11名
2013年度 60名 12名
(20%)
24名
(40%)
26名
(43%)
39名
(65%)
52名
(87%)
7名
(70%)
留学生10名

インターンシップ実施状況

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
産業界の
協力規模
(※)
企業数 26社 28社 21社 26社 30社 32社 31社 33社 29社 25社
テーマ数 50テーマ
(60人枠)
104テーマ
(128人枠)
70テーマ
(84人枠)
94テーマ
(105人枠)
105テーマ
(129人枠)
83テーマ
(100人枠)
73テーマ
(90人枠)
73テーマ
(89人枠)
84テーマ
(109人枠)
66テーマ
(85人枠)
受入実績 企業数 18社 22社 15社 23社 19社 19社 22社 19社 17社 16社
学生数 48名 55名 41名 69名 62名 59名 47名 38名 41名 36名
(大学内訳) 筑波大-13
九州大-28
九工大-7
筑波大-22
九州大-19
九工大-11
宮崎大-2
福岡大-1
筑波大-21
九州大-12
九工大-8
筑波大-34
九州大-19
九工大-12
宮崎大-1
福岡大-1
名古屋大-1
愛媛大-1
筑波大-28
九州大-16
九工大-9
 
福岡大-1
名古屋大-4
愛媛大-3
山口大-1
筑波大-18
九州大-14
九工大-19
 
 
名古屋大-5
愛媛大-2
山口大-1
筑波大-16
九州大- 9
九工大-19
 
 
名古屋大-2
愛媛大-1
筑波大-15
九州大- 8
九工大-9
 
 
名古屋大-1
愛媛大-2
 
はこだて
未来大-3
筑波大-11
九州大-10
九工大-10
 
 
名古屋大-1
愛媛大-2
山口大-2
はこだて
未来大-5
筑波大-10
九州大- 9
九工大-6
 
 
名古屋大-1
愛媛大-6
山口大-1
はこだて
未来大-3
平均日数
(稼働日)
23日 24日 23日 25日 25日 24日 21日 21日 20日 21日
最大日数
(稼働日)
40日 41日 39日 36日 42日 36日 39日 34日 27日 32日
実習場所 首都圏 42
東海 2
福岡 2
近畿 1
海外 1
(中国)
首都圏 47
東海 3
福岡 3
近畿 1
海外 1
(インド)
首都圏 36
東海/北陸 1
福岡 2
近畿 2
首都圏 55
東海 5
福岡 10
首都圏 47
東海 3
福岡 11
広島 1
首都圏 45
東海 5
福岡 8
広島 1
首都圏 32
東海 2
福岡 13
首都圏 29
東海 2
福岡 7
首都圏 31
東海 2
福岡 8
首都圏 20
東海 4
福岡 11
近畿 1
(※)九州経済連合会様主催テーマを含む。 <2010年>4社/6テーマ(7人枠)、<2011年>10社/14テーマ(19人枠)、<2012年>12社/17テーマ(20人枠)、 <2013年>11社/15テーマ(18人枠)、<2014年>12社/14テーマ(19人枠)、<2015年>9社/16テーマ(19人枠)、<2016年>11社/16テーマ(19人枠)

協力企業一覧(五十音順)(2007年〜2016年の実績) 企業名はインターンシップ実施時のもの

アルゴ21、NTTデータ/NTTデータ九州/日本電信電話、キヤノン/キヤノンITソリューションズ、
KDDI/KDDI研究所、コマツ(小松製作所)、JTB情報システム、新日鉄住金ソリューションズ、 住商情報システム、ソニー、第一生命情報システム、TIS、デンソー、東レ、 東京海上日動火災(東京海上日動システムズ)、東芝/東芝ソリューション、トヨタ自動車、 日本アイ・ビー・エム、日本電気/日本電気通信システム/NECソフトウェア九州/NECソフト/ NECネクサソリューションズ/NECビッグローブ/NECソリューションイノベータ(九州)、 日本ユニシス、日本マイクロソフト、野村総合研究所、日立製作所/ルネサステクノロジ/ 日立INSソフトウェア、富士ゼロックス、富士通/富士通CIT/富士通エフ・アイ・ピー/ 富士通九州システムズ/富士通九州システムサービス/富士通九州ネットワークテクノロジーズ/ 富士通ミッションクリティカルシステムズ/富士通ラーニングメディア/アクセラテクノロジ、 三井住友銀行/日本総合研究所、三菱電機/三菱総合研究所、楽天、リコー/理光上海図像技術

九州経済連合会様経由の協力企業】 アイシン・コムクルーズ、エヌ・ティ・ティ ネオメイト、NSソリューションズ西日本、 オートメーション・テクノロジー、九州先端科学研究所、九州通信ネットワーク、九州電力、 九州旅客鉄道、CROSS FM、コア、東京エレクトロン九州、凸版印刷、西鉄情報システム、 西日本電信電話福岡支店、ニシム電子工業、ネットワーク応用技術研究所、 ネットワンシステムズ九州支店、日立ソリューションズ西日本(旧・九州)、Fusic

インターンシップの評価

アンケート結果より

・複数大学-複数企業間でのインターンシップの仕組みは学生がワンストップでテーマ選定ができ、有効に機能した。

・9割以上の学生がインターンシップに満足。

・7割の受け入れ企業が「学生がチームの一員として積極的に臨む点」を評価。

合同フォーラム

・インターンシップ中の学生を集めて、東京地区で開催した「インターンシップ合同フォーラム」に、経団連企業、大学、学生が毎年100〜130名参加。

・学生意欲が多くの企業関係者に伝わる機会となり、企業・学生双方から好評を得ている。

実施報告書/発表資料

発表資料

  • 日本経団連・高度情報通信人材育成部会(2013年2月6日)発表資料
CeFILインターンシップ −実績と今後の活動−
  • 実践的インターンシップシンポジウム(2011年2月8日,3月7日)発表資料
実践的インターンシップの実証報告 −CeFILインターンシップへの適用−